バクシーシ(喜捨)の習慣
日本人の旅行者が、エジプトに行った際に困るのが、バクシーシ(喜捨)の習慣です。
海外を旅行して、チップの扱いに戸惑った経験をお持ちの方も多いのではないかと考えます。
エジプトを旅行すると、さらにそれに加えてバクシーシというものまであり、頭が痛くなってしまいます。
バクシーシというのは、もともとイスラムの「喜捨」、つまり経済的に余裕のある人が貧しい人にお金又は物を与えるのは当然の行為である、という考えから生まれています。
ところがこれが、「あなたは持っているのだから、持っていない私に与えるのが当たり前のことだ!」というかのように、持たないものが持つものに、当然のようにお金や物をせびるような、あまり喜ばしいとは言えない形になってしまっているように感じてしまいます。
バクシーシを巡っては、実際、不快な思いをすることも多々あります。
エジプト人は、もらったバクシーシが少ないと判断すると、自分がバカにされたととらえて、怒る場合さえあります。
一方、あまりに気前よく支払ってしまうと、良いカモを捕まえたといわんばかりに、しつこく、しかも、場合によっては集団で、喜捨をしろと迫ってきます。
日本にはお金で人間関係が影響されることを嫌う傾向がありますが、実際、お金が人間関係の潤滑油となり得ることは事実です。
イスラム社会では、神もこれを積極的に認めているということでしょうか。
日本人としては、違和感をもつことも多少ありますが、そこは民族性の違いなのかもしれません。
郷に入れば郷に従えと言います。小額の紙幣は用意しておき当地に、通常の感覚で妥当な金額を支払うのが、一応の礼儀である気がします。
では実際、どれほどの金額が妥当な額なのでしょうか。
一般の食堂などでは、ウェーターに30−50pt.くらい、少し高級なレストランなら、料金の1割程度をテーブルにさりげなくおくとスマートでしょう。
また、トイレであっても無料ということは、まずないので、50pt.程度を渡すのが相場になっています。